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物語 - その他関係 33 - 収容所生活 最良の日々 - 矢口さちえ |
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収容所生活 最良の日々 矢口さちえ
戦時中の収容所生活について父は生前こう話していた。 "パパの人生であれは最良の日々だったよ。食べるためにあくせくすることもなかったからね。英会話の勉強をしたり、アーカンソーの森から古木を探してきて細工物を作ったりしたね“ といかにも懐かしげに話しては、その折に作ったというステッキを友人にやったりしていた。今わが家には当時父が作った置物がいくつか残っている。その頃の写真を見ると、父は丸々と肥えていかにも生き生きしている。英会話クラスを卒業して証書を手に笑っている写真など数多く残っている。父は収容所生活を、それまでのけわしかった苦闘生活のあとの、丁度よい休養期間として享受してような節がある。とかく収容所生活といえば陰惨な記録ばかりが依然として公開され続けている中で、父達のように当時を楽しい思い出として回想する人達が、それ以上に多いのは確かな事実である。 父はボスから信用されて,XX嶋の農場のフォーマン現場監督をしていたが、 収容所出所ボスが待っているというのでアーカンソー州から帰る。その名前と農園のサイズ 働き人何百人と其の人種
「アメリカ生まれ日本育ち』より抜粋 著者 矢口さちえ 加州バークレーで生まれた二世
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